強度近視とは
近視とは眼球の長さ(眼軸長)が長くなり、網膜にピントが合わなくなる病気ですが、強度近視とは眼軸帳が極端に長くなった病気のことです。
通常、近視の度数が―6.0D以下のことを指す場合が多いです。
強度近視に合併症しやすい病気
1)緑内障
強度近視では緑内障を発症しやすくなるとされており、注意が必要です。(上図①)
ただし、緑内障であるのか、近視性の視神経症であるのかの鑑別診断は専門家の間でも意見が分かれ、困難な場合があります。
緑内障点眼は一旦始めると原則、生涯続けなければならないため、当院では種々の検査を行った上で、緑内障治療を開始するか否かの判断を慎重に行うようにしております。
2)黄斑変性
強度近視では脈絡膜新生血管、黄斑変性など、見ようとする中心が暗くなったり、歪んで見える病気を発症しやすくなります。(上図②)
片眼性の場合は進行するまで気がつきにくいので、手で片目をかくしてものがゆがんで見えないか、時々確認することをおすすめいたします。
3)飛蚊症(網膜剥離)
強度近視では硝子体の変性が若いころからおきやすく、飛蚊症(黒い点や糸くずなど)を自覚しやすくなります。飛蚊症が増加した場合は網膜裂孔を生じている場合があり、網膜剥離になると入院手術が必要になります。(上図③)
飛蚊症が急に増えた場合はなるべく早く眼科専門医の眼底検査を受けることをおすすめいたします。
*以上の病気は網膜が伸展することが原因と考えられており、レーシックなどで裸眼視力がよくなっても、発症を予防することにはなりません。
緑内障診療・日帰り白内障手術
尼崎市 みやわき眼科
TEL 06-6491-2468